ポリフェノールのはなし

ポリフェノールは植物が光合成を行うときにできる物質で、活性酸素の働きを抑える「抗酸化作用」にあります。

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植物の色があなたを守る!ポリフェノール

ポリフェノールは植物が光合成で作る糖分が変化したもので、約300種類ほど存在しています。植物が自身を守るだけでなく、人間の体の中でも抗酸化・抗炎症などの有効な働きをしてくれる赤や紫などの色の濃い果物に多く含まれている成分です。

果ては生活習慣病まで!
侮れない「身体のサビ」

「買った時はピカピカだったのに、今ではすっかりサビびついて…」というようなものが身の回りにありませんか?これと同じことが私たちの身体にもいえます。年齢を重ねても健康で美しくいるためには体のサビ取りが欠かせません。

錆つくこと=酸化することです。酸化には活性酸素という物質が関わっていますが、この活性酸素は、体内に取り入れられた酸素が変化した物質です。健康面だけでなく、美容面への悪影響も大きく、シミやシワなども活性酸素が関与しています。

遺伝的な要因が大きいのではないかといわれてきた生活習慣病ですが、最近の研究では活性酸素が原因の多くを占めているという説を主張する研究者もいるほどです。

体を錆びさせる活性酸素

がん細胞は例外として、人間は体に害を及ぼす物質を自らの体内で作ることはありません。活性酸素は毒性物質ではありますが、同時に体外から侵入してきた細菌やウイルスを免疫細胞が攻撃する際に手助けして細菌などを分解する働きがあります。

物質に酸素がくっつくことを酸化といい、鉄が錆びるのも鉄に酸素がくっつき酸化した結果です。活性酸素も酸素の一種ですから、様々なものを酸化させ ます。しかも活性酸素自体の攻撃性や毒性が強いのが特徴です。体内で発生した活性酸素が細胞を酸化させたら、つまり細胞が錆びてしまったらどうなるでしょうか。

私たちの内臓や皮膚、骨などはすべて細胞からできています。これらがダメージを受けることはいうまでもありません。内臓の細胞に傷を受けるということは、体に不調が出たり、病気になったりすることを意味します。

活性酸素を無害化する抗酸化物質

酸化を避けたいからといって、食事制限のように酸素も控えればいいのかといえば、そういうわけにはいきません。

ではどうしたらいいでしょう?私たちの体には本来「サビ止め」ともいえる機能(活性酸素と結びついて害を少なくする酵素)が備わっています。しかし、大量の活性酸素が発生すれば、体内の酵素だけでは足らなくなります。そこで、活性酸素を取り除いたり無害化する抗酸化物質を積極的に摂ることをお勧めします。

緑黄色野菜に含まれるカロチノイドは代表的な抗酸化物質ですが、もうひとつ、抗酸化物質の代名詞にもなっているのがポリフェノールです。

ポリフェノールは抗酸化・抗炎症などの働きを持ち、赤や紫などの色の濃い果物に多く含まれています。そのほとんどが水溶性での抗酸化成分ですので、約60%が水分で出来ている人間の体内でポリフェノールは細胞間にある水溶性の部分に現れた活性酸素をすぐに取り込んで無害化します。